【1級土木施工管理技士】試験の合格率と難易度を比較!

1級土木施工管理技士の資格を受験しようと思ったとき、『試験の合格率』や『難易度』って気になりますよね?結論から言うと、 1級土木施工管理技士の合格率は、学科試験が50%台で、実地試験は30%台です。世間一般的には、『1級土木施工管理技士の試験は難しい』とよく言われていますが、実は、2級土木施工管理技士の合格率と比較すると、ほとんど変わりません。


この記事では、「1級土木施工管理技士の合格率の推移」や「2級土木施工管理技士との難易度の比較」などをお伝えしていこうと思います。今後、1級土木施工管理技士の資格を受験しようと思っている方の、お役に立てれば幸いです。



目次


1.『1級土木施工管理技士』の合格率の推移


2.『1級土木施工管理技士』と『2級土木施工管理技士』の合格率の比較


3.『1級土木施工管理技士』 ~試験内容から読み解く難易度~


4.【独学】【講習会】【通信講座】、あなたはどの勉強方法で合格を狙う?


5.『1級土木施工管理技士』 ~合格まで大変だったこと~

 

1.『1級土木施工管理技士』の合格率の推移

土木施工管理技士の試験は、学科試験・実地試験ともに、年に1回、各都道府県で行われています。どんな試験か簡単に説明すると、学科試験は、『四肢択一式のマークシート方式』で、実地試験は『記述式』で解答する試験となっています。合格には学科・実地のそれぞれで60%以上の正解率が必要です。まずは1級土木施工管理技士の合格率の推移を見ていきましょう。


下記は、学科試験の合格率の推移を表したグラフです。


平成20年度~平成28年度までの、学科試験の平均合格率は、55.3%です。土木施工管理技士は受験対策の講習会や通信講座、テキスト等も豊富なので、『対策がしやすい試験』と言えるでしょう。また、過去問もたくさん公開されているので、勉強期間をしっかりと設ければ、一発合格も十分狙えると思います。



下記は、実地試験の合格率の推移を表したグラフです。


平成20年度~平成28年度までの、実地試験の平均合格率は、29.7%です。実地試験は記述式で解答するので、マークシート方式の学科試験に比べると、より解答の正確性が求められていると考えられます。平均合格率は約3割ほどなので『10人中3人しか合格できない試験』です。そう考えると、1級土木施工管理技士の実地試験の難易度は高く、合格するためにはしっかり対策することが必須だと言えるでしょう。

 

2.『1級土木施工管理技士』と『2級土木施工管理技士』の合格率の比較

1級土木施工管理技士の資格について気になっている方の中には、「一級と二級、どっちから取ったらいいんだろう・・・」という疑問を持っている方もいると思います。1級土木施工管理技士の合格率は先程お伝えしたグラフの通りですが、2級土木施工管理技士と比較すると、合格率には、どれくらいの差があるのでしょうか?


下記のグラフは、過去3年間の、学科試験と実技試験の合格率を比較したものです。青色の棒は1級土木施工管理技士を表していて、オレンジ色の棒は2級土木施工管理技士を表しています。

  

合格率の平均は、一級と二級ともに、学科試験が50%台で、実地試験が30%台なっています。こうして数字を比較してみると、合格率にはそれほど差が無いことがお分かりになると思います。「最初は比較的簡単な、二級から取っていくのが良いのでは?」と考える方もいるようですが、実際の現場では、1級土木施工管理技士の方が重宝されやすいです。ですから、1級土木施工管理技士の受験資格を満たしているのであれば、迷わず資格取得試験にチャレンジしてみてください。

 

3.『1級土木施工管理技士』 ~試験内容から読み解く難易度~

続いては、1級土木施工管理技士の試験内容を詳しく見ていきましょう。
試験の概要と試験内容は、下記にまとめましたのでご覧ください。


【試験の概要】
【解答方式】
(学科試験) 四肢択一式のマークシート方式

出題合計数必要回答数合格ライン正解率
96問65問39/65問60%

(実地試験) 記述式

出題合計数必要回答数正解率
11問7問60%

【試験時間】
(学科試験) 午前:2時間30分 午後:2時間
(実地試験) 2時間45分


【試験内容】(平成29年度の例)

(学科試験)

日程分野出題数必要回答数
午前の部土木一般1512
専門土木3410
法規128
午後の部共通工学44
施工管理法3131

(実地試験)

出題形式分野出題区分出題数必要回答数
必須問題施工経験記述安全管理11
選択問題土木構造物と盛土との接続部分での段差13
コンクリート現場内運搬1
品質管理盛土の締固め管理1
安全管理車両系建設機械による労働者の災害防止1
施工管理施工計画の立案1
選択問題土木軟弱地盤対策13
コンクリート暑中コンクリート1
品質管理鉄筋コンクリート構造物1
安全管理墜落による危険防止1
建設廃棄物排出事業者が作業所内において実施すべき対策1

土木施工管理技士試験の大きな特徴は、選択問題があるということです。


例えば学科試験なら、『一般土木』の出題数は全部で15問です。15問のうち、必要回答数は12問なので、15問全てを解く必要はありません。すなわち、出題される15問の中で、自分が解けそうな問題を12問選んで解答すればよいのです。実地試験も同様に選択問題があるので、自分の得意分野を選んで解答すれば、確実に点数を稼ぎに行くことが出来ます。


問題数に注目して見ましょう。学科試験の出題数は全部で96問。そのうち解答するのは65問となっています。いくらマークシート方式とはいえ、65問も解答するのかと思うと、ちょっと気が引けますよね…。特に『施工管理法』は、出題数31問のうちの全てを解答しなくてはいけないので、十分な試験対策が必要であると考えて良いでしょう。学科試験の合格率は50%台と割と高めですが、『受かる・受からない』の差は、『しっかり対策出来たか・出来なかったか』の差かもしれませんね。



『施工経験記述』では、自分が今まで経験した土木工事の内容を、具体的に記述で書かなくてはいけません。「自分の経験を、分かりやすく、伝わりやすい文章にまとめる」という点に難しいと感じている方が多いようです。実地試験で確実に合格を狙いたいのなら、講習会や通信講座を利用して、プロの講師に添削してもらうといった勉強方法もオススメですよ!

 

4.【独学】【講習会】【通信講座】、あなたはどの勉強方法で合格を狙う?

続いては、1級土木施工管理技士の勉強方法についてお伝えしたいと思います。今回、この記事を書くにあたって、1級土木施工管理技士の合格者の方に様々なインタビューをしてきました。その際に、勉強方法について尋ねたところ、『独学で勉強』 『講習会に参加』 『通信講座を利用』の3つの勉強方法があるという事が分かりました。今回はこの3つの勉強方法のメリット・デメリットをまとめてみましたので、ご紹介します。


【独学で勉強】
<メリット>
★自分のペースで勉強を進められる
★自分の好きな時間に勉強できる
★通勤時間や休憩時間などのを有効活用すれば、いつでも手軽に勉強を始められる
★講習会・通信講座を利用するよりも、学費などが安い

<デメリット>
★モチベーションが続かない・孤独
★分からない事があった時は、一人で調べなくてはいけないので時間がかかる


【講習会に参加】
<メリット>
★プロの講師の指導の下、知識やノウハウを学ぶことができる
★講習会には試験を受ける仲間がたくさんいるので、人脈が広がる
★ひとりじゃないので安心感がある
★分からない所があれば、講師に直接相談・質問が出来る

<デメリット>
★講習会の受講料金などが高い
★自分のペースで進められない
★自分が求めていた内容と違う場合がある

※講習会は、講習の内容や日数、講習会の開催元によって金額が変わりますが、相場は大体30,000円~50,000円程度になります。


【通信講座を利用】
<メリット>
★スケジュールに沿って勉強を進めることが出来る
★課題を添削してもらえるので、自分が間違った問題が、なぜ間違ったのかが分かりやすい

<デメリット>
★独学で勉強するよりも、学費などが高い
★分からない事があった場合、その場ですぐ質問できない

※通信講座は、講習の内容や日数、講習会の開催元によって金額が変わりますが、相場は大体50,000円~100,000円以上になります。


1級土木施工管理技士は、土木関係の仕事をする上では非常に便利な資格です。『1級土木施工管理技士の資格を持っていれば、どこに行っても通用する』といっても過言ではないほど、重宝されることでしょう。ですから、1級土木施工管理技士の資格取得を目指している方は、みなさん本気で合格を勝ち取れるように、相当意気込んでいると思います。結論として、どの勉強方法を選ぶかは人それぞれです。自分のスタイルに合った勉強方法で、合格を目指すのが一番良いと思います。今回ご紹介した勉強方法を駆使していけば必ず合格への道が開けてくると思いますよ!

 

5. 『1級土木施工管理技士』 ~合格まで大変だったこと~

最後に、1級土木施工管理技士の合格者にインタビューをした中で、『合格まで大変だったことは何か?』とお聞きしましたので、簡単にご紹介したいと思います。是非ご覧になってみてください。


【鉄道工事会社、土木工事部勤務 : 48歳・男性】
この年になって、仕事しながら試験勉強するのは、体力的にも精神的も正直きつかったですよ。夜勤明けの日は特にやる気が起きなくて、勉強するのが億劫になっていましたね。わたしは一級土木(1級土木施工管理技士)を取るのに3年かかりました。最初の年は学科も実地もダメで、次の年は学科だけ合格、3年目でやっと実地も合格できました。

1年目も2年目も、「現場で積んだ経験があるし、なんとかいけるだろう」と思って、あまり勉強しなかったのが悪かったんですね。さすがに3回目は、半年前くらいからコツコツ地道に勉強して頑張りました。仕事しながら勉強するのは本当に大変だと思うけど、この資格が無いと仕事が出来ないので、頑張って良かったなと思います。


【建設会社勤務 : 36歳・男性】
わたしは1級土木施工管理技士の試験に、過去2回チャレンジしています。1回目の時は、試験がどれくらい難しいのか、よく分かっていなかったので、独学で勉強しました。勉強期間は3ヶ月間くらいだったと思います。平日に2時間、土日に5~6時間ほど勉強していました。自分では、そこそこ頑張ったつもりなのですが、分からない所があったりすると、全部自分で調べないといけないので、心のどこかで『独学で勉強する事』に限界を感じていたんだと思います。結果はやっぱり駄目でした。独学の力及ばず…でしたね。

2回目の試験の時は、土木施工管理技士の講習会などに参加して、『講習会の力+独学』で頑張りました。講習会の値段はちょっと張ったけれど、資格取る為ならまあいいだろうと妥協して、色んな講習会に参加しました。やっぱり講習会は、自分で勉強するより分かりやすいので良かったですね。そこで仲良くなった人と、たまたま現場が一緒になるという偶然もありました。独学一本で合格を目指すのも良いですが、わたしの経験上、講習会に参加した方が勉強の理解力も高まるので、断然、講習会に行く事をオススメします!



まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は、1級土木施工管理技士の合格率や難易度についてお伝えしてきましたが、いかかでしたでしょうか。土木施工管理技士の試験を受ける上で大切なポイントは、【やる気】【勉強時間】【勉強方法】だと思います。世間一般的には、『1級土木施工管理技士の試験は難しい』とよく言われていますが、この3つポイントを押さえて対策していけば、確実に合格は近くなると思いますよ!是非、この記事で読んだ情報が、1級土木施工管理技士の資格取得を目指す方の、お役に立てれば嬉しいです!



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