~二級建築士は本当に稼げるのか?~ 年収・給料を調査しました!

「二級建築士の資格を持っていたら、年収・給料ってどのくらい貰えるのかな?」


二級建築士の試験を受験しようと思っている方、また、建築士について情報を集めたいと思っている方は、二級建築士の資格をとったらどのくらい稼げるのか、気になったりしませんか?今回の記事では、二級建築士の年収・給与についてお伝えしていこうと思います。就職先や学歴などで、年収・給与にどれくらいの差が出るのか比較してみましたので、是非ご覧ください。



目次


1.二級建築士はこのくらい稼げる!


2. 二級建築士にきいた、「今、実際のところ稼げてる?」


3.二級建築士の年収・給料をアップさせる方法はあるのか?


 

1.二級建築士はこのくらい稼げる!

二級建築士は、一般住宅などの戸建て住宅程度を規模とした、建築物の設計・工事監理を行うことが出来る資格です。建築技術教育普及センターの試験結果のデータによると、「H30年度 二級建築士学科試験」の合格者層は、24歳以下の割合が55%と一番多いようです。



20代前半と言えば、『高校を卒業後、社会人経験をある程度つんだ方』や『4年制大学を卒業した方』などが多い世代ですよね。


この記事を書くにあたって、ネットでの求人情報などをもとに、二級建築士の年収を調査したところ、350万円~500万円台が多いという事が分かりました。しかし、あくまでボリュームゾーンであり、年収200~300万円の方や500万円以上稼いでいる方もいらっしゃいます。


今回は調査する照準を20代前半の新卒世代とし、就職先ごとに、新卒で就職した場合の年収・給与をまとめてみました。

※これからお伝えしていくハウスメーカー・工務店・建築事務所・ゼネコン設計部署など、建築士の仕事についてまとめた記事もありますので、是非そちらもご覧になってみて下さい


■1-1.『ハウスメーカー』に就職した場合の年収・給与

ハウスメーカーには全国展開している大手企業から、その地域の特色を活かした建築を行う地方企業までさまざまあります。



全国展開しているハウスメーカーを何社かピックアップし、新卒者給料の平均を調査してみたところ・・・

短大・専門卒   月給 : 180,000円~190,000円
大学卒      月給 : 200,000円~210,000円
大学院卒     月給 : 210,000円~230,000円


というような結果が出ました。この月給をもとに年収を計算してみると・・・
※ 賞与は年2回(2ヶ月分)だった場合とみなして計算します。


短大・専門卒   月給 : 180,000円~190,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分)= 年収 252万円~266万円+手当等
大学卒      月給 : 200,000円~210,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分)= 年収 280万円~294万円+手当等
大学院卒     月給 : 210,000円~230,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分)= 年収 294万円~322万円+手当等


上記は総支給額の金額であり、ここから税金や社会保険料などが引かれるので、手取り額はこれより少ない金額になるでしょう。

二級建築士は一般住宅規模の建築物の設計・監理を対象としているので、住宅を扱うハウスメーカーに就職を考えている方は多いと思います。 企業の規模や地域差によって多少違いが出てくるかもしれませんが、新卒者初任給の大体の目安として考えられそうです。 



■1-2.『工務店』に就職した場合の年収・給与

一般的に工務店は、『地域密着型で小規模な会社』というイメージが強いようですが、ハウスメーカーと同様に、全国展開している 工務店もあります。今回は、全国展開している工務店を何社かピックアップし、新卒の年収・給料を調査してみました。



平均の月給を割り出してみると、下記のようになりました。
※ 賞与は年2回(2ヶ月分)だった場合とみなして計算します。


短大・高専卒  月給 : 190,000円
大学卒     月給 : 220,000円
大学院卒    月給 : 230,000円


この月給をもとに年収を計算してみると・・・

短大・高専卒  月給 : 190,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 266万円+手当等
大学卒     月給 : 220,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 308万円+手当等
大学院卒    月給 : 230,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 322万円+手当等


全国展開しているハウスメーカー』と『全国展開している工務店』の年収を比較してみると、さほど変わらないことが分かりますね。『地域密着型の工務店』の場合は、会社も小規模になるので、上記の金額よりも若干少なくなると考えられるでしょう。 



■1-3.『設計事務所』に就職した場合の年収・給与

設計事務所には少人数のスタッフで運営している個人事務所や、全国展開している大手の設計事務所などさまざまあります。設計事務所の新卒採用の場合、より高度な学歴を持った人材を求めている会社が多く「大学卒または大学院卒」という条件がほとんどです。



設計事務所を何社かピックアップし、新卒の年収・給料を調査してみたところ・・・
※ 賞与は年2回(2ヶ月分)だった場合とみなして計算します。


大学卒   月給 : 220,000円~250,000円
大学院卒  月給 : 270,000円~300,000円


この月給をもとに年収を計算してみると・・・

大学卒   月給 : 220,000円~250,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 308万円~350万円+手当等
大学院卒  月給 : 270,000円~300,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 378万円~420万円+手当等


設計事務所はハウスメーカーとは違い、住宅・マンション・店舗など、分野を問わずいろいろな建築物に対応していることが多いです。また、設計事務所には、規模の小さな個人事務所やアトリエ事務所、大手設計事務所などさまざまあり、どこを選んで就職するかによって年収・給料は変わってくるでしょう。 



■1-4.『大手ゼネコン設計部署』に就職した場合の年収・給与

大手ゼネコンの建築部署に就職した場合はどうでしょうか。ゼネコンの場合は、自社案件の設計をすることが多いと考えられます。 今回、大手ゼネコンの新卒者の採用条件を調査してみたところ、高専卒業以上が基本のようでした。



年収・給与の目安は下記のようになります。
※ 賞与は年2回(2ヶ月分)だった場合とみなして計算します。


高専卒   月給 : 210,000円~220,000円
大学卒   月給 : 230,000円~240,000円
大学院卒  月給 : 250,000円~260,000円
博士    月給 : 280,000円~290,000円


この月給をもとに年収を計算してみると・・・

高専卒   月給 : 210,000円~220,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 294万円~308万円+手当
大学卒   月給 : 230,000円~240,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 322万円~336万円+手当
大学院卒  月給 : 250,000円~260,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 350万円~364万円+手当
博士    月給 : 280,000円~290,000円×12ヶ月 + 賞与年2回(2ヶ月分) = 年収 392万円~406万円+手当


ハウスメーカー、工務店と比較すると、ゼネコンの設計部に就職したときの方が年収は高いという結果が分かりました。ゼネコンの会社では、商業施設や、その土地のランドマークになるような大型の建物を建築することが多いです。二級建築士では、設計・監理できる建築物に限りがあるので、実務経験を積んで一級建築士まで取得することが、年収アップの1つの方法と言えそうですね。

 

2. 二級建築士にきいた、「今、実際のところ稼げてる?」

続いては、二級建築士の給料事情についてお話ししていこうと思います。

今回は実際に、二級建築士の資格を持っている方3人に、「どのくらいお給料を貰っているのか」をインタビューしてみました。

【某ハウスメーカー勤務 30代 男性】
大手ハウスメーカーの地方事業所に勤務しています。営業の方が案件を取ってきてくれるので、仕事が無くなるという事は今までありませんでした。勤めて4~5年くらいで、今は30万円ちょっとくらい貰っています。一級建築士の資格取得を目指して勉強中ですが、なかなか受かりませんね。最初のころは給料も少なかったけど、経験つんでいけば、ちょっとずつ上がっていくと思います!


【地方工務店勤務 20代後半 男性】
給料は手取りで25万円ちょっとくらいです。10人以下の小さい会社ですが、案件はそこそこあるので、食っていく分には困らないと思います。地元の工業高校を卒業した後、4~5年くらい経験を積んでから二級建築士の資格を取りました。高校卒業したての時は17万円くらいしか貰えませんでしたが、経験をつんで資格を取ったら手当も付いて基本給も上がりましたね。やっぱり経験って大事です。


【ゼネコン建築設計部署勤務 40代 男性】
大学を卒業後は、建築事務所に就職。そこの会社で二級建築士の資格を取り、十数年間設計の経験を積みました。給料は30万円くらいでしたかね。小さな個人事務所でしたが色々学ばせてもらい、その経験を経て一級建築士の資格を取得。取得後は、「大規模な建物を設計してみたい」という夢を叶えるために、ゼネコンに転職しました。給料は今よりも10万円ほどあがって、毎日忙しいですが楽しく仕事をさせて貰っていますよ!


 

3. 二級建築士の年収・給料をアップさせる方法はあるのか?

先程のインタビューでお伺いした内容を踏まえて、二級建築士の年収・給料をアップさせるにはどうすればいいのかを考えてみると、大きなポイントは2点あると思います。


まず1つ目は、【二級建築士をとったら、ひたすら設計・工事監理の経験をつむ】です。

建築設計は職人の仕事ですので、「経験がものを言う」とよく耳にします。もちろん学歴も重視されている建築業界ですが、頭が良くて、資格だけ持っていても、経験が無ければ実績として評価されにくいでしょう。経験を積んで、徐々にスキルアップしていく事が、年収・給与アップへの近道だと言えるでしょう。


2つ目は、【一級建築士の資格を取る】です。

繰り返しになりますが、二級建築士は設計・管理できる建築物に制限があるので、年収・給料もアップには限界があると考えられます。建築士としてずっと活躍していきたいと考えているなら、やはり一級建築士までとったほうが、仕事の幅は大いに広がるでしょう。更に、一級建築士の資格を活かして、大規模な建築物の設計ができる会社に転職すれば、年収・給料のアップも見込めると思います。




まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は二級建築士の年収・給料(新卒世代が対象)をお伝えしてきました。ここで得た情報が、あなたのお役に立てる事をお祈りいたします!


★★★参考までに★★★

今回、二級建築士の年収を調査するに当たり、参考にした求人情報をいくつか載せておきますので、興味のある方はご覧になってみてください。

地域:福岡県
仕事:設計士
給料:25万円~+手当
年収:400万円以上


地域:長崎県
仕事:住宅設計
給料:13万円~34万円+手当
年収:400万円以上


地域:東京都
仕事:住宅リフォームの設計
給料:27万円~
年収:350万円~500万円


地域:東京都
仕事:分譲住宅の設計
給料:25万円
年収:400万円以上


地域:東京都
仕事:木造住宅の設計
給料:23万円~
年収:400万円~800万円


地域:宮城県
仕事:新築戸建て住宅の設計
給料:22万円~
年収:250万円~350万円


地域:静岡
仕事:新築注文住宅の設計
給料:25万円~40万円
年収:350万円~500万円



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