「大変」「激務」…施工管理がそう噂されるのはなぜ?

施工管理の仕事について調べると、よく目にするのが「施工管理の仕事は大変!」「あの仕事は激務」といった言葉。


施工管理の仕事内容は、一言で言うと「現場を完成させるための司令塔」。現場で作業をする職人さんの管理から書類作成、予算管理、図面作成などの事務作業まで、幅広い業務を扱います。扱う現場や設備により多少の差はあれど、「現場を発注通りに完成させる」という大枠はどこも同じ。そこには「現場の司令塔」ならではの大変さや責任が伴います。


本記事では、施工管理の仕事がなぜ「大変」と言われるのか?項目ごとに分けて解説していきます。



目次


1.施工管理の仕事は「4大管理」


2.こんな所が大変!現場の声


3.現場完成までの責任者だから大変なこともある


4.楽じゃない。その分リターンも大きい仕事

 

1.施工管理の仕事は「4大管理」

幅広い業務を行う施工管理。具体的にどんなことをするのでしょうか?

施工管理の仕事内容は、「4大管理」という言葉で大きく分類することができます。

■ 4大管理とは

1.工程管理・・・現場が期日までに完成するように、スケジュールの管理を行うこと。
2.品質管理・・・求められている品質や、地方自治体によって定められた品質基準に沿ったモノが作れるよう、管理すること。
3.原価管理・・・予算内で工事を完成させられるように、資材の発注や原価管理を行うこと。
4.安全管理・・・事故なく工事を終わられるよう、現場の作業が安全に進むよう、管理をすること。



上記のように、工事のスケジュールを決めるところからお金の管理まで、トータルで建物の完成までを管理するのが施工管理の仕事。様々なことに気を回す必要があるのが、「大変」と言われる大きな要因です。

また、職人さんやお客様など、様々な立場の人と関わる必要があり、各所の調整を行いながら現場をまとめる必要がある事も、「大変」と言われる要因です。「スケジュール通りに進める」と言っても、実際の工事を行うのは現場の職人さんですし、品質については発注先のお客様のこだわりもあります。様々な人の事情を汲んで、工事を進めていく必要があります。


では、仕事をする中で、どんな場面で「大変」と感じるのでしょうか?次の項目から解説していきます。

  

2.こんな所が大変!現場の声

■2-1.こんなことが大変!「さまざまな職人さんを動かすこと」

施工管理の仕事の中でメインとも言えるのが、現場の職人さんへの指示出しです。工期や安全基準など、発注者から求められていることに沿って工事が進むよう、職人さんに指示を出し、現場を動かします。


ここで大変なのは、職人さんを思った通りに動かすのはとても難しいということ。

知識がないまま指示をしても、職人さんは動いてくれません。現場ごとの知識や経験を常に吸収し、現場目線での指示出しができることが大事です。また、職人さんの管理を行う立場ではありますが、「自分の方が立場が上」という態度では、職人さんは協力してくれません。職人さんは自分の仕事にプライドを持ってやっています。

真摯にお願いし、「なぜ今、この作業が必要なのか?」ということを納得できるように説明し、動いてもらう必要があります。時にはスケジュールや変更することに対応するよう、急なお願いをすることもあります。日頃から職人さんを敬い、信頼関係を構築することで、急なお願いであったり、職人さんにとって大変なことも、聞いてもらえるようになるのです


■2-2.施工管理は「板挟み」?職人さん、会社、お客さん…各所との調整が大変!

上の項目で、「職人さんへの指示出し」について解説しましたが、施工管理が調整するのは職人さんのスケジュールだけではありません。時には現場の声を聞き、予算や、工期の調整を、自分の会社やお客さんに相談する必要もあります。


このように、各所との調整作業が多いことから、施工管理は現場と会社・お客さんの「板挟み」だと表現されることもあります。建設現場は様々な人が係わり、動いています。

「現場の声を尊重する、予定内で作る、予算内でつくる」。これらはどれも無視の出来ないこと。「現場の完成」に向かって関わる人たちの調整役としての機能を求められる。これも施工管理の大変さの1つです


■2-3.「工期は絶対 そのために長時間拘束されることも」

「施工管理は残業・休日出勤が多い」というような話を聞いたことはあるでしょうか?近年ではその労働時間・残業時間の長さがニュースで取り上げられることもしばしば。ではなぜ、施工管理は「残業・休日出勤が多い職種」と言われるのでしょうか?


その答えは、工事現場には様々な変動要素があり、工期に間に合わせるために、埋め合わせが発生することがあるから。

例えば外の現場だと、雨の日は作業が中止になってしまうことがあります。そこで遅れてしまった分は、別の日に取り戻さなくてはなりません。そうすると、本来お休みである日に、現場に出なくてはならなくなることがあります。また、施工管理は現場管理の他にも工事写真の整理や図面の作成など、現場が終わった後にやる事務作業があります。

そのため現場が遅れると、現場に定時までいて、その後に事務所に戻って写真の整理や、明日使う図面の作成…という作業をしなくてはならない場合もあり、残業が発生してしまうことがあります。


休日出勤・残業などの勤怠管理については働く会社によるところが大きく、もちろん施工管理でも「残業・休日出勤はありません!」という会社もあります。ただ、職業上、休日出勤が発生してしまいやすい環境であることから「休みがなく、大変」と言われることも多いというのが実情です


■2-4.「その他にも、こんなことが大変だった」現場からの声

現場で働く施工管理の方に、「施工管理はどんなところが大変か?」とお聞きしました。以下は、当社が求人原稿の作成インタビュー中に、施工管理として働く方から実際に聞いた声を紹介します。

「夏場、冬場はしんどい。外作業の現場だったので、気候の影響が大きい
「若い時はベテランの職人さんがなかなか言うことを聞いてくれなくて苦労した
「最初に入った会社は、繁忙期は怒涛の忙しさたった。工期が遅れてしまい、事務所に泊まって作業をすることもあった」
「電気工事士出身のため、現場のことはある程度分かっていたが、書類の作成や、図面の作成方法を覚えるのに苦労した

 

3. 現場完成までの責任者だから大変なこともある

施工管理が「大変」と言われる理由は、

・現場の完成を左右する司令塔なので、責任が重いこと
・関わる人が多く、各所の調整が大変なこと
・現場作業、事務作業などやることが幅広いため、さまざまな側面からお休みが少なくなりがちであること

以上3つが主な「大変」と言われる要因です。


ですが責任が大きい分、現場が完成した時の達成感は抜群。「大変な仕事」であると同時に「やりがいのある仕事」でもあります。

 

4.楽じゃない。その分リターンも大きい仕事

施工管理はその大変さの分、リターンも大きい仕事。「地図に残る仕事」とも言われるように、完成した現場はそこに残り、人々が利用するのでやりがいは抜群です。


また、施工管理は「稼げる仕事」とも言われます。現場をまとめられるまで成長すれば、それに見合った報酬を得ることができます。 大変な部分も多い仕事。ですが、一人前になるまで根気強く進めていけば、それに見合ったやりがいや報酬が得られる仕事であることも事実です。



まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。今回は、施工管理の仕事が、なぜ「大変」と言われるのかご紹介しました。

施工管理の仕事は責任が重く、様々な人の調整役になり、幅広い業務があることから、決して楽な仕事ではありません。ですがその分、やりがいや報酬も大きく、チャレンジしがいのある職業でもあります。

この記事が、施工管理という仕事に興味のある方のご参考になれば幸いです。



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